セルフメディケーション

セルフメディケーションとは

セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と世界保健機関(WHO)は定義しています。
今、日本ではこのセルフメディケーションの必要性が声高に唱えられています。

セルフメディケーション

セルフメディケーションが必要となる背景

  • 疾病構造の変化
  • 感染症中心から生活習慣病(高血圧・糖尿病・脂質異常症等)中心へ。
    →医療はCureからCareへ(完治する病気から付き合っていく病気への変化)

  • 平均寿命の延伸
  • しかし、健康寿命と平均寿命には10年以上の乖離がある。
    →75歳以上では平均4疾患。誰もが最後の10年は何らかの疾患を抱える。

  • 国民医療費の高騰
  • 少子高齢化・医療の高度化に伴い、国民医療費は年々増大している。
    →世界に誇る国民皆保険制度を堅持するためにも、医療費の抑制が必要。

セルフメディケーションを実践するには?

冒頭に示した定義にあるように、「軽度な体の不調は自分で手当てをする」といっても、闇雲に病院に行かなないで自己治療を行うことがセルフメディケーションではありません。セルフメディケーション実践ポイントは大きく分けて3つ。

  1. 食事、運動、睡眠など生活習慣の改善を図ること
  2. 多くの現代人が罹患している高血圧・糖尿病・脂質異常症・高尿酸血症等は、生活習慣病と言われ、 予防が可能な病気と言われています。日頃から病気にならない体づくりのために、生活習慣の見直し、改善を図ることが大切です。

  3. 血圧、体重などの定期チェックや健康診断によって自分自身の体調を正しく知ること
  4. 病気を重篤化させないためには早期発見・早期治療が大切。日頃から自身の健康に興味を持ち、 しっかりと自己管理をしましょう。

  5. 症状によって適切な対処法を選ぶこと
  6. 対処法には、お薬を使わずに生活習慣の改善や健康食品・サプリメントなどを用いる、一般用医薬品(市販薬)を使って症状を和らげ回復を図る、必要に応じて医療機関を受診する、などを上手に使い分け、ケアすることが大切です。

セルフメディケーションの効果

  • 毎日の健康管理の習慣が身につく
  • 医療や薬の知識が身につく
  • 疾患により、医療機関を受診する手間と時間が省かれる
  • 通院が減ることで、国民医療費の増加を防ぐ

かかりつけ薬剤師を持ちましょう

自分の体質や状態、症状に合った薬を適切に使用するために、日頃からかかりつけの薬局や薬剤師を決めておけば、自分の体質に合ったアドバイスを受けられます。また、医師から処方される薬との重複使用による悪影響や、飲み合わせによる副作用なども防ぐことができます。自分の飲んでいる薬を正確に知り、副作用などの問題を防ぐためには、お薬手帳もおすすめです。

※上原薬局では、様々な専門的知識を持ったスタッフがセルフメディケーションの支援を行っています。お気軽にご相談ください。